私が所属する技術開発部一課は、エレキ分野の設計・開発を担当しています。
設計と聞くと、多くの方は新規製品の開発をイメージされると思います。もちろん新規製品の開発が主業務ではありますが、時には量産製品の設計変更もあります。新規開発、設計変更どちらにおいても設計という仕事に変わりはなく、基本的に行うことは同じです。流れとしては机上、PCにて設計を行い、試作を作り評価をします。その結果をもって次のフェーズに進んでいきます。設計して終わりではなく、実際にモノを作り、評価を行い製品として仕上げていきます。
また自分一人では製品はできませんので、社内、または社外との関係者と連携を図ることも重要な仕事のひとつになります。
私が会社説明会に参加した際に、人事担当者以外に技術開発部所属の社員からも説明がありました。その説明の中で、「ある製品に対し1~10のことに携われる」という内容がありました。
イメージとして、大企業では、ある製品に携わる人数が多く、各個人は自分のことしか把握できない、携わらないというイメージがあります。個人的な考えではありますが、その狭い範囲ではプロフェッショナルになれるかもしれないが、多くのことは知りえなく、つまらない印象がありました。
マースウインテックでは、構想段階から量産移管後まで携わることがあり、製品開発のすべてに携えること、また社内にすべての部署があり、それぞれの垣根もなく、情報交換も頻繁にあるという部分が面白そうだと感じ、入社を決めました。
私が心がけていることが、主に二つあります。ひとつ目は設計的不具合を出さないことです。設計・開発する上では当然のことではありますが、実際には難しいことでもあります。設計的なミスはレビューをするなどして多くの人を介在することである程度防げますが、人間的な部分のミスで見間違い、思い違いは発見し辛い部分でもあり、注意しています。
二つ目に、これは社会人として最初に言われることかもしれませんが「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」です。先述した思い違いについてはコレをしっかり行うことで防げます。また複数人で行う仕事では全員が同じベクトルに進むことが重要なので、意思疎通が重要です。言い換えるとコミュニケーション能力になりますが、どの会社でも重要視されていると思いますので私としても常に心がけています。
以前ある製品開発に携わった際に、当社として取り扱ったことのない技術を用いた製品の開発がありました。もちろん社内に詳しい人間はいませんでしたので、さまざまな実験を繰り返し、周りと相談しながら設計を進めていきました。ただし、時間は無限という訳ではなく、期限も決められていたため焦りもあり、上手くいかなくて大変だった印象が今でも残っています。
大変な思いをした分、最終的に完成した際の達成感は非常に大きく、それが製品化して世の中の人のためになっているというやりがいもあります。開発型企業としてさまざまな技術を取り込み、開発する点では大変な部分もありますが、新しいことへの挑戦という意味では楽しい部分だと思います。